「辺野古」
作(歌/ビデオ)：チーチー☆ビアンカ
制作時期：2017年4月
撮影場所：沖縄県名護市辺野古
作者より：2017年4月4日、辺野古の新基地建設に反対する座り込みに参加してきました。この歌の原曲がつくられたのは7年前、私が大学生の時です。ようやく、辺野古の現実を自分の目で確かめることができました。座り込みをしている大半は地元のおじいさんおばあさんです。大抵、朝7時頃から16時頃まで座り込みをしています。県警は座り込む人々の手足を掴んでその場からどかし、工事のトラックを進入させます。そしてトラックの積み荷が空になり工事現場を後にするまで人々を包囲しているのです。このような県警による民間人への身体拘束行為が毎日3回程行われると言います。県警は民間人と工事車両を護る為の行動だと言っているそうです。座り込みに参加する人々はこれに対し抗議の声を上げますが、それを聞かされるのは県警の若い警察官です。「こんな仕事をして恥ずかしくないのか」とか「親はどう思っているんだ」等という感情的な言葉をぶつけられることもあります。彼らはどんな夢を抱いて地元で警察官になったのでしょうか。県警の上層部が、政府が、東京が聞くべ言葉です。美ら島から奪われ続けているのはいつか生まれ故郷に帰りたいと願うジュゴンの未来であり、ジュゴンが帰るはずの美ら島の未来であり、未来を支えるはずの若者の未来です。沖縄だけが痛手を負うのは変です。東京も痛みを共有するべきですし、せざるをえない局面に入ってきていると思います。放置して壊死していくのはこの国全体の未来です。若者が絶望せず生き生きと働き支えられる国になるよう願ってやみません。
