東京電力福島第一原発の事故で避難区域に指定された、福島県南相馬市や飯舘村などの5人の酪農家たちが、共同で避難先の福島市で「復興牧場」と名付けられた牧場を開設することになりました。
22日、工事が始まるのを前に安全を祈願する神事が行われ、酪農家たちが玉ぐしを奉納しました。
「復興牧場」は、1万8000平方メートルの土地に3棟の牛舎と大規模な搾乳装置を備え、580頭の乳牛を飼育できる施設になるということです。
酪農の業界では、経営の小規模化による収益性の低下や、厳しい労働環境などで担い手不足が課題になっているということで、復興牧場では効率的な経営手法を確立し、業界のモデルとなる牧場経営を目指すとしています。今月中には牛舎の建設工事を始め、来年4月には事業を始めることにしています。
酪農家の田中一正さんは「酪農家ごとに培ってきた技術など、それぞれの長所を生かしながら、これからの酪農の在り方を模索したい。復興牧場が福島の酪農の中心となるよう、発展させていきたい」と話していました。