核燃料の取り出し作業が行われている福島第1原発4号機の使用済み燃料プールの周辺で、高い放射線が確認されていたことがわかった。
高い放射線が確認されたのは、核燃料の取り出し作業が行われている4号機の使用済み燃料プールで、作業台の上からは、1時間あたり90マイクロシーベルト(μSv)が確認された。
調査を行った原子力規制庁によると、燃料プールの水に含まれる放射性物質や、建屋の床に付着した放射性セシウムが原因としている。
このため、原子力規制庁は、鉛を使った板での遮蔽(しゃへい)対策や除染など、作業員の被ばくの低減策を東京電力に求めた。
4号機の使用済み燃料プールでは、2013年11月から、核燃料の取り出し作業が始まり、2014年12月末までに、1,533体の核燃料を取り出す計画で、作業員の確保や被ばくの低減策が課題となっている。