新燃岳 平穏な火山活動を祈る
霧島連山の新燃岳の本格的な噴火から26日で3年になり、ふもとの霧島市の神社では温泉旅館の経営者たちが平穏な火山活動を祈りました。
新燃岳では、平成23年の1月26日、およそ300年ぶりに本格的なマグマ噴火が起きたあと活発な火山活動が続き、霧島市では噴火に伴う空気の振動、「空振」でホテルの窓ガラスが割れるなどして、ホテルや温泉旅館の宿泊客数が一時、大幅に落ち込みました。霧島市の霧島神宮では26日、ホテルや温泉旅館の経営者、およそ20人がそれぞれが持ち寄った温泉の湯をたるに入れ、このたるといっしょにおはらいを受けて、火山活動が落ち着いた状態が続くことや、今後も温泉が絶えることなく湧き出ることを祈りました。
新燃岳は去年10月、火山活動が落ち着いた状態が続いているとして、気象庁が噴火警戒レベルを本格的な噴火前の「2」に引き下げ、警戒を呼びかける範囲を縮小しましたが、実際には降り積もった火山灰などの影響でその後、新たに立ち入りができるようになった登山道はありません。
霧島温泉旅館協会の大橋一郎会長は「火山と共存して温泉という恵みに感謝しながら霧島温泉の魅力を発信したい」と話しています。
01月26日 12時35分