キー、ジャンプ女子のワールドカップは札幌市で第6戦が行われ、高梨沙羅選手が優勝してワールドカップ通算14勝目を挙げ、優勝の最多記録を更新しました。
会場となった札幌市の宮の森ジャンプ競技場は風の影響でたびたび競技が中断される難しいコンディションでした。
それでも高梨選手は1回目、空中での姿勢を安定させ、これ以上飛ぶと危険とされるヒルサイズに迫る99メートルを飛んでトップに立ちました。
次第に雪が強くなるなか、高梨選手はコーチの指示で確実なジャンプを狙ってスタート位置を前にずらしました。
2回目は94メートル50でしたが、2位以下を15ポイント近く引き離し、合計得点254.5で優勝し、今シーズン5勝目を挙げました。
ソチオリンピックで金メダルが期待される高梨選手はこれがワールドカップ通算14勝目で、ライバルのアメリカ、サラ・ヘンドリクソン選手を抜いて優勝の最多記録を更新しました。
高梨選手は昨シーズン表彰台を逃した札幌大会で優勝したことを受け、「ことしはよい結果になって、来てくれた多くの人たちにも楽しんでもらえたと思うし、自分も結果に満足しています。優勝記録は特に意識しないで、あすもよいジャンプがしたい」と話していました。
また、この大会、高梨選手と共にオリンピックの代表に決まっている伊藤有希選手が自己最高の4位に入りました。
女子のワールドカップは12日も札幌で第7戦が行われます。