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20131118 福島第一原発4号機 きょうから燃料取り出し(福島)

2013-11-17 2 Dailymotion

東京電力福島第一原子力発電所4号機の使用済み燃料プールから核燃料を取り出す作業が、18日から始まります。
散乱したがれきなど事故の影響が残るなかで、実際の作業が、計画どおり安全に進められるか注目されます。

福島第一原発4号機の燃料プールには、強い放射線を出す使用済み燃料が1331体、未使用の新燃料が202体と、福島第一原発で最も多い、合わせて1533体が保管されています。
これらの燃料を取り出すため、事故当時の水素爆発で壊れた建屋の上部やクレーンなどが新しく作られ、こうした設備の検査や操作の訓練を経て、東京電力は、18日から取り出し作業を始めることになりました。
燃料は燃料プールの水中で、キャスクと呼ばれる輸送用の容器に移され、キャスクごと大型クレーンで地上に降ろされて、およそ100メートル離れた共用プールという施設に運ばれます。
18日は午前中、キャスクをプールに入れる作業が行われ、実際に燃料をキャスクに移す作業は午後3時ごろから始まる予定です。
懸念されるのは、プールに残されている細かいがれきの影響で燃料が取り出せなくなったり、これまでの調査で分かっていなかった損傷した燃料が見つかったりしないかです。
また作業の過程で、万一、燃料やキャスクが損傷するなどした場合、強い放射線が出るおそれがあるため慎重な作業が求められます。
燃料プールからの燃料取り出しの開始は、廃炉の工程表で最初のステップである第1期の完了と位置づけられ、40年かかるとされる廃炉の最初の大きな節目です。
東京電力は、4号機のプールにある燃料の取り出しを来年末までに終える計画で、実際の作業が計画どおり、安全に進められるか注目されます。